お知らせ

「綱島家年中行事 小正月 繭玉かざり」の様子

お知らせ

2018年1月17日

「繭玉かざり」とは、小正月(1月15日頃に)豊作を記念する行事。
「餅花」とも呼ばれます。丸めた餅や団子を、木の枝にさして飾ります。

【小正月・繭玉かざりの説明文】
小正月
1月1日の元日を中心とする期間を「大正月(おおしょうがつ)」というのに対して、1月15日を中心とする期間を「小正月(こしょうがつ)」といいます。大正月は、年神(としがみ)をお迎えする大切な時間であるのに対し、小正月は、農作物などの農作を祈願したり(餅花、繭玉など)、害鳥獣を防ぐおまじないをしたり(鳥追い、モグラ打ちなど)、1年の吉凶を占ったり(小豆粥(あずきがゆ)、粥占いなど)と、農耕に関する行事が行われます。また、大正月に飾った門松や注連縄(しめなわ)などを焼く「ドンド焼き」や「左義長(さぎちょう)」などと呼ばれる火祭りも小正月に行います。
年神をお迎えするために用意した門松などを燃やすことで、一連の正月行事は終了となります。
なお、小正月は大正月で忙しく立ち働いた女性たちが一休みすることができる、ということで「女正月」ともいわれます。

繭玉
繭玉は、餅や米の粉を団子状に丸め、木の枝にさして飾りつけたものです。
もともとは稲の花に見立てたもので、農作物の豊かな実りを祈願するものでしたが、養蚕業の盛んな関東地方や中部地方、東北の一部などでは、繭の豊産を祈願するものとして盛んに行われました。
一方、稲作が盛んな地方では「餅花」や「綿ダンゴ」などと呼ばれています。繭玉には米の粉のほか、小麦粉やトウモロコシの粉を使うところがあり、また形も、丸いもののほかに繭の形にしたり、小判型などの縁起物の形にしたりとさまざまです。
展示している繭玉は、小金井市関野町で行われていたもので、シラカシの木に米の粉から作ったダンゴをさしています。

(説明看板より)